UbuNtu -I am, because of you-

青年海外協力隊としてアフリカ・マラウイから帰国した管理栄養士によるブログ。栄養のことはもちろん、アフリカで感じた生き方や海外で活躍する栄養士について書いていきます。

親が先か、子が先か

今日は朝からフラッとマーケットへ行ったところ、偶然の出会いに遭遇して気分も上々。

 

来週末に大きな仕事ができるかもしれない約束を取り決めてきました。

 

やはり人当たりに恵まれていると実感しています、やまたつです。

 

 

今週ぶつかった新たな壁、それは…

 

"親が先か、子が先か"

 

何かというと優先順位

 

今までは低栄養でも子供と大人がいたら、子供を優先していました。

 

食材の量とか予算の関係上しかたがないんです。

 

ですが、今週、自宅訪問した患者さんは一家の大黒柱。

 

TB(結核)が、それも特別な種類ため感染防止の観点から入院ができない患者でした。

 

彼が病に倒れると、一家の収入が途絶えるため、妻や子供達が大変になります。

 

家に残された食材は米、メイズ、多少の野菜、ミルクぐらいしかありません。

 

油も高くて買えないとのこと。

 

患者はかなり痩せており、一回の食事量も少ない。

 

スケールを持っていって測ったところ、彼の昼食の摂取量は以下の通り↓

 

1、シマ 74g

 

2、野菜(ノンオイル) 15g

 

3、チャンビコ(ヨーグルト) 56g

 

合計した推定の栄養量は、

 

147kcal、たんぱく質4.9g、脂質2.0g程度。

 

到底足りません。

 

ですが十分な食材もなく、彼の摂取可能な量も限られているため大変難しい問題です。

 

経済的な問題が栄養、教育など全ての問題に絡んできます。

 

とにかく、アドバイスできることといえば、食事回数を増やして摂取量を増やすこと。

 

この患者のように入院できないTB患者は過去にも数人いて、2名が亡くなり、2名が快復したらしい。

 

彼もなんとか助けたいと思います。

 

 

 

最近まで正しいと思っていた子供優先が、揺らいできました。

 

親を亡くしたらその子供はどうなるのか。。

 

難しい問題です、優先順位。

 

ケースバイケースではあると思いますが、今後も戦っていくことでしょう。

 

根本原因を解決しようと鷹の目を持って物事を見ていましたが、時には虫の目を持って、目の前のことを考えることも大切だなと思いました。

 

来週も彼のところへ訪問予定です。

 

毎週一回、多少の食材を病院から提供しているのでそれについていきます。

 

彼をなんとか完治させて、自分の仕事に自信をつけたい。

 

そもそも彼が入院できないのは、病院にしっかりした隔離病棟がないのが原因↓

 

ここ一応TB患者の隔離病棟です。

 

ドア1枚で、しかも開けっ放しですが。。

 

患者訪問といい、毎日の仕事といい、いつ感染してもおかしくない環境ですが、何とかなってます。

 

TBについての詳しい情報はこちら↓

 

 

マザーテレサにはなれないけど、救える人がいるなら救いたい。

 

医者じゃないし看護師じゃないけど、栄養士にもできることが何かあるのではないかと日々考え、行動に移しています。

 

とにかく動く。

 

これをモットーにまた活動していきます。

 

 

~今回のレシピ~

物事が動かないなら、自分が動く。すると見え方が変わってくる。

 

15/06/2013

AMBULANCEの本当の意味

さて、今週もいろいろありました。

 

今週末は首都で帰国される先輩隊員の送別会があるため、僕を除くカロンガ隊員の方々は上京してしまいました。

 

僕は3ヶ月ルール(新隊員は赴任してから3ヶ月は任地を離れてはいけない)に縛られて居残りです。

 

最近知り合ったマラウイアンとの飲み会が唯一の楽しみです、やまたつです。

 

 

AMBULANCE

 

この言葉を辞書で調べると、「救急車」「病院車」「移動式野戦病院」など出てきます。

 

日本では救急患者の命を繋ぐとっても大切なものですよね。

 

ではマラウイに救急車はあるのか?

 

あります↓

 

 

 

が、少し意味が違うみたいです。

 

その理由は救急車の中を見れば一目瞭然↓

 

 

 

さて、何か違和感がありませんか?

 

というか突っ込み所が多すぎて、何とも言えなくなることでしょう。

 

だって何もないのだから。

 

これ救急車ですよね?

 

そして、使われてないのかと思いきや、結構街中を走ってるんです。

 

ただ、患者を乗せたことはほとんどないと思います。

 

マラウイでAMBULANCEは「病院職員のタクシー」というものみたいです。

 

なので、救急患者というものは存在しません。

 

自らの力で来れない者は病院で診てもらえないのです。

 

急性~という病にかかると致命傷ですね。

 

急性アルコール中毒も例外ではないので気をつけなくては。

 

マラウイアンと飲んでて急性アルコール中毒になることはほとんどありませんが。(彼らはかなりアルコールに弱い)

 

今週はいろいろと発見があり、また壁にもぶつかった一週間でした。後日また更新しますね。

 

Have a nice weekend♪

 

~今回のレシピ~

同じ言葉でも国や文化が違えば意味が異なる。

 

14/06/2013

浮き沈み↑↓

毎日が夏休み

 

そんな言葉がよく似合うマラウイ

 

最近は"干し野菜"作りが趣味になってます、やまたつです。

 

マラウイの人々はほとんど冷蔵庫を持っていないので食材を長期間保存することが困難です。

 

乾季になると食料が尽きることもしばしばあるみたい。

 

そこで、長期保存するために何かアイディアはないものか。。

 

思い付いたのが干し野菜です。

 

最近は試しにニンジン、トマト、アボカド、バナナをやっています↓

 

 

 

1日干しただけで結構カラカラになります。

 

たぶんKarongaの気候が干すのに向いているんでしょう。

 

2日干しでいける感じです、がマラウイアンに受け入れられるかどうかはこれからですね。

 

そんなこんなでいろいろと活動しているわけですが、やはり上手くいくときとそうでないときとあります。

 

今週はカウンターパート(一番近くで働くパートナー)がTV出演のため主張。

 

彼は結構忙しく、僕が赴任してからまだまともに活動について意見交換したことがない。

 

僕がやろうとしていることと、彼が僕に求めていることを一致させながら活動していかないと上手くことは運ばないと考えています。

 

来週は話し合う時間を設けたいと企んでいます。

 

今週は病棟での活動が上手くいかず、投げ出したくなることが多々ありました。

 

看護師のやる気のなさにはかなりの衝撃を受けます。

 

日本で働く看護師さん達を見てきたのでギャップに愕然。

 

もし患者が自分の身近な人だったらという感覚はまだこの国にはないようです。

 

そもそも自分の欲求が満たされていないので、他人のことを考えるに至らないのでしょうか。

 

大切ですね、自分の幸せ。

 

 

さて、マラウイでは"6 FOOD GROUPS"というものを使って、いろんなものをバランスよく食べましょうと啓発しています↓

 

 

が、そもそも選べるほどの食材がない中で難しいのでは?という疑問がありました。

 

種類が豊富にあったとしても、それらを買える人は少ないと思います。

 

現金収入の乏しい農民はどうしたらいいのか?

 

そんな疑問を抱えたままこの"6 FOOD GROUPS"の啓発はできないので、新たな作戦を立てました。

 

それは"FOOD AVAILABILITY CALENDER"を作ること。

 

要するに、

 

1、マラウイで採れる作物の種類

 

2、旬の時期

 

3、平均価格

 

を調査しようというものです。

 

そこで病院にいてはできないのでAgriculture(農業省)へ行ってきました。

 

そこにもNutritionistがいるので彼に相談したところ、協力してくれることに!

 

一応マラウイの各District(県)ですでに調査していたみたいで作物の種類と旬はわかっているのですが、表がわかりにくいので改良を加えていきたいと思います。

 

あとは市場の平均価格を調査。

 

2年間で各県のFOOD AVAILABILITY CALENDERができるように頑張ります。

 

こいつができない限り6 FOOD GROUPSを使った栄養啓発活動はないと僕は考えています。

 

マラウイガイドラインを読んでいるといいことたくさん書いてますが、現実は現金収入が乏しい農民が大多数を占めるこの国において、通用するものなのか。。

 

いろいろ考えながら少しずつ前進していきたいと思います。

 

もちろん病院の方も継続して活動していますよ。

 

まずは同僚がアセスメントをできるようになることが第一目標ですかね↓

 

 

 

まずはいろいろと活動範囲を広げて、その後は数点に絞って活動していこうと思います。

 

とにかく動く、これが僕のウリなので

 

では!!

 

 

~今回のレシピ~

人を幸せにしたいなら、まずは自分から

 

08/06/2013

新プロジェクト本格始動!

最近は週末になると、何故か夜中の2時過ぎまでロッジのバーで爆音で騒ぐ集団がいます。

 

22時に就寝、4時起床の僕には相当の迷惑になります。

 

寝不足に負けない健康体がウリの、やまたつです。

 

 

さてさて6月という新しい月になり、以前から企んでいた新たなプロジェクトを本格的にやっていこうと思います。

 

それはマラウイで新メニューのプロデュース!

 

その土地で採れるものを最大限に活かして、かつ栄養のあるものでムーブメントを巻き起こしたいと思うのです。

 

地産地消というやつですね。

 

そこで昨日はさっそく【きな粉】と【スイートポテト】をマーケットで披露しました。

 

以前からお世話になっているmamaとの共同制作です。

 

mamaの弟が郵便局の職員で、僕と友達なので彼も手伝ってくれました。

 

きな粉はいまいちの反応でしたが、スイートポテトはなかなか好評をいただき、mamaから作り方を教えてほしいとの要望を受けました。

 

なので今日、張り切って教えてあげようと約束の時間に行くと、mamaいない。。

 

今日はお祈りの日、mamaはお祈りの後もやることがあって不在だそうな。

 

残念ながら来週末になりそうです。

 

しかし、そんなこともあろうかと別の新メニューも用意していました。

 

その名も【さつま揚げ】

 

僕の任地Karongaはマラウイ湖沿いにある街なので魚が獲れます。

 

ウシパという小魚を買ってきてすりつぶし、粗みじん切りのにんじんとたまねぎを投入。

 

小麦粉と塩を加え、練る練る練る。。。

 

これら全部地元で取れる食材たちです。

 

特ににんじんがポイントで、マラウイでは慢性的なビタミンAの不足が心配されているからです。

 

普段のマラウイ食でにんじんを見かけることはほとんどなく、このさつま揚げでにんじんの消費拡大を狙います。

 

ちなみにビタミンAは脂溶性なので油と組み合わせると吸収率アップ!

 

一応、管理栄養士なのでそういうところも考えています。

 

揚げ物好きなマラウイアンに受け入れられるか勝負!!

 

なんと、試作を手伝ってくれました↓

 

 

完成したさつま揚げがこちら↓

 

 

なかなかの出来に僕自身も満足。

 

しょうがとかでウシパの臭みを消したかったけど、しょうがは高いので断念。

 

ですが、揚げてしまえば臭みは気にならなかったです。

 

早速まわりのマラウイアンmama達に試作品を試食してもらいました。

 

最初は首を横に振るお決まりの拒否をされましたが、誰かがトライすると次々と試したくなるマラウイアン達。

 

なんだかんだでみんな美味しいと言って食べてくれました。

 

ただ、自分で作ろうと思うかは別ですが。。

 

行き付けのmamaのお店の他に、チップス屋(フライドポテトみたいなやつ)の兄ちゃんが気に入ってくれて、今度作り方を教えてほしいとのこと。

 

よしよし、チップス屋は揚げ物には強そうなので彼にさつま揚げのプロジェクトは任せてみようかな。

 

こうして休日を利用してセカンドワークをやっています。

 

といっても報酬はないですけどね。

 

ちなみに現在かかえるプロジェクトは

 

1、きな粉(KINAKO)→これはドリンクにしようと検討中。

 

2、スイートポテト(SATSUMA IMO)→これはmamaのお店で販売を目指す。

 

3、さつま揚げ(AGE-AGE)→これはチップス屋を中心に進める。

 

4、オムライス(TAMAGO MESHI)→これもチップス屋を中心に。しかし、まだ検討中。

 

ちなみに()は商品名です。

 

こういうのがほんとの技術協力っていうのかなと、自問自答しています。

 

保守的なマラウイアンに対して新たなムーブメントを起こせたら何か新しいものが見えてくる予感がするのです。

 

さて、明日からはまた病院での活動が始まりますが、少しずつ軌道修正を図っていきたいと思います。

 

まずは基礎の大切さを理解してもらう。

 

新しいもの好きのマラウイアンはどうしても先を急ごうとします。

 

基礎ができていないところにどんな知識を積み上げても何も意味がありません。

 

もう一度、ゼロから基礎を確認していきたいと思います。

 

そしてそろそろ地域の方にも足を伸ばしていこうと検討中。

 

やるべきこと、やりたいことに囲まれて忙しくも楽しい毎日を過しています。

 

母校の天使大学で僕の活動、このブログを紹介していただけるということで、よりいっそう意義のある活動をしていこうと気持ちが引き締まります。

 

天使大学facebookページ↓

 

天使大学HP↓

 

いつも応援ありがとうございます♪

 

 

~今回のレシピ~

大きなムーブメントは、いつも小さな心の変化から。

 

02/06/2013

 

北部ケータリングスタッフミーティング in Rumpi

お久しぶりです。

 

自宅のすぐ近くには世界自然遺産マラウイ湖

 

いつも小波に癒されています、やまたつです。

 

 

今週は5/27(月)~5/31(金)の日程でマラウイ北部ケータリングスタッフミーティングが行われました。

 

これは四半期に一度、マラウイ北部のケータリングスタッフ(主に病院のキッチンスタッフ)が集まり、勉強会などのプレゼンをする会議です。

 

事前からあまり意義の見出せないミーティングだと先輩隊員から聞いていたので、逆に楽しみにしていました。

 

が、実際に始まってみると本当に意義が見えてこない。

 

というか何がやりたいのかわからない。。

 

問題点をざっくりとあげてみると、、

 

1、開始時間に全員集まらない。

 

2、プレゼン資料をPCのパワーポイントで作成しているが、会議室に電源がなくて使えない。

 

3、電源が確保できたが、プロジェクターが動かない。(2日目以降は別のプロジェクターを使用したので大丈夫でした)

 

4、プレゼンが割り当てられてるのに何も準備してこない人がいる。

 

5、そもそもパワーポイントでのプレゼンのやり方を知らない。

 

などなど。。

 

ここはマラウイ、停電とかその他電気のトラブルは想定できると思うが。

 

みなさんパワーポイントにこだわっていますね。

 

あと、最大の問題点はプレゼン内容。

 

FOOD SERVICEについてのプレゼンですが、突っ込みどころが多々ありました。

 

Flambe(フランベ)とかBuffet(ビュッフェ)なんてプレゼンされてもどうしようもないです。

 

だってあなた達みんな病院のキッチンスタッフでしょ?

 

日本の病院でもやってないですよ、そんなこと。

 

とにかくこんな感じで新しい知識を披露する場になっていました。

 

そういうことよりもっと先に学ぶべきことがあるように思いますが。

 

先輩隊員がプレゼンを頼まれていて、行ったのは"栄養価計算"

 

 

 

600gのシマ(マラウイの主食)のカロリーを計算するだけでみんな頭パンクしていました。

 

とにかくマラウイアンは数字に弱い。

 

シマ600g作るにはメイズ粉:水を3:7で使います。

 

栄養価はメイズ粉100g当たりで書いてあるので、シマ600gで計算するのは間違いです。

 

使用したメイズ粉は180g、これを使って計算するのですが、どうも彼らはここまでたどり着けないようでした。

 

ね、フランベとかよりも栄養価計算でしょ?

 

その他にも各病院の特徴や目標、課題を発表するところでも問題が。

 

僕の所属するカロンガ県病院のプレゼンでは、使ってもいないアセスメントシートが紹介されていたり、糖尿病教室が開設間近であるとか言ってた。

 

いやいや、できていないことを発表するのはやめましょうよ。

 

アセスメントなんて身長、体重すら測ってないし、糖尿病教室とかやるならまずは食事を計量するところから習慣つけようよ。

 

と、いろいろ言いたいことはあるので来週はカウンターパートとディスカッションをしっかりとやってみようと思います。

 

そして、今回のミーティングで一番衝撃的な出来事は、ルンピ県病院で起きました。

 

現在ルンピ県病院には1名チューブ栄養の患者がいます。

 

そこで僕のカウンターパートがチューブ栄養をやってみようと言うのです。

 

 

 

彼はチューブ栄養の何を知っているのか全く不明でした。

 

もちろんルンピ病院の栄養士隊員は断固反対。

 

そもそもケータリングスタッフというのは病院の中でも事務職に属しており、チューブ栄養を施行すべきではないし、アセスメントもすべきではありません。

 

日本で例えるなら総務課(など事務職)の人が病棟で患者のカルテを読み、チューブ栄養を入れる行為も行うということですよ。

 

大問題ですね。

 

あくまでケータリングスタッフは医師もしくは看護師がアセスメントした患者に提供する食事を医者もしくは看護師の指示のもと提供するのが仕事なのでは?

 

僕のカウンターパートはマラウイアンですがかなり仕事ができる方です。

 

が、ゆえにいろいろなことを学びたがります。

 

できるかどうか、必要なのかどうかは関係ないのかもしれません。

 

新しいことが好きなんです、マラウイの人達は。

 

僕は彼からチューブ栄養の作り方を教えてほしいと言われたので、とりあえずポリッジをもっと裏ごししたのを教えることにしましたが、患者に提供するのは断固拒否しようと思いました。

 

マラウイでチューブ洗浄がしっかりできるとは思いません。

 

感染症のリスクが高すぎます。

 

チューブ栄養より先にやるべきことはたくさんあるのに。。

 

幸いにも停電になりチューブ栄養はやらずに終わりましたが、彼はやりたそうでした。

 

I want to try it.

 

彼は言いましたが、やりたいからやるじゃダメです。

 

患者は実験台ではないので。

 

 

今回のミーティングを通してのまとめを例え話でしていきます。

 

【宝島】

 

『宝島を探しに出かけるぞ!』

 

ある青年たちが『夢』を持って、航海に出ました。小さな一隻の船で。

 

いざ海に出ると、波は高く、しけもあり何度も何度も死にそうになりました。

 

最初に持って出た食料もなくなっていき、

 

「これは俺が保管してたやつだ」

 

「みんなが苦しんでんだから、皆で分け合うもんだろう」

 

みんな食べ物をめぐってケンカばかり。

 

彼らは、宝島に行くという目的が、

 

いつのまにか『生き延びる』ことに変わっていきました。

 

そんなとき、

 

『あっ、食べ物だ』

 

一個のタルが流れて来ました。

 

皆で拾い、中を覗きました。

 

そこには、食べ物はなく、

 

「一枚の紙」が入っていました

 

『やった!宝島の地図だ!』

 

みんなで大喜び

 

青年たちは希望を持って進みはじめようとしました

 

しかし、宝島に向かうことはできませんでした、、

 

なぜ、宝島に向かうことができなかったのか?(永松茂久さんの著書より抜粋)

 

 

わかりますか?

 

答えは"彼らは自分たちの現在地がわからなかった"です。

 

青年たち=ケータリングスタッフたち

 

宝島=目標

 

宝島への地図=僕らJOCV

 

彼らは自分たちの職場のクオリティを高めようと5Sや糖尿病教室をはじめ様々な目標を立てています。

 

ですがそれらの目標は理想型にすぎず、ミーティングは新しい知識の披露宴となっている。

 

そこへ僕たちJOCVが派遣され、目標への道筋が見えたと思い、彼らは僕たちにいろいろと高度な知識の提供を申し出ます。

 

なので僕たちは糖尿病などのことを教えますが、そもそもアセスメントさえ出来ていないところに糖尿病の栄養管理など到底無理です。

 

彼らは自分たちの現在地をまずは知るべきなのではないでしょうか。

 

まずはアセスメント(身長、体重、BMI、MUAC)がしっかりとできて、食事の計量ができない限り糖尿病教室はありません。

 

もちろんアセスメントは看護師かクリニシャン(国際的な医師免許を持っていないが医療系の大学卒業していて、実際マラウイでは診察をしている)にやってもらいます。

 

プライドの高いマラウイアンにどうやってアプローチしていこうか検討中ですが、さっそく来週から動いていこうと思います。

 

長くなりましたが、振り返りでした。

 

Pepani....

 

 

~今回のレシピ~

自己満足よりも相手満足を。

 

31/05/2013

"死"との距離

JOCVとして活動を始めてから2週間が経ちました。

 

毎日カレンダーに×印をつけて、その日のうちに活動日記をつけているので内容の振り返りが容易です。

 

最近は同僚の女性陣にモテまくっていて、少し距離感に困っています、やまたつです。

 

 

さて、今回の内容は少し暗い内容になるかとも思います。

 

死との距離

 

日本でも病院で管理栄養士として働いていましたが、2年間で担当患者が亡くなったのは3名でした。

 

そう、そんなに患者は亡くなりません。

 

日本では。。

 

ここマラウイでは1日平均3~4人が亡くなるようです。

 

僕の職場キッチンから遺体安置室は近いため、泣き叫ぶ家族の声がほぼ毎日聞こえてきます。

 

その声を聞くたびに、なんだか切ない気持ちになります。

 

死因はわかりませんが、栄養失調や感染症、その他もろもろあるでしょう。

 

日本なら救える命が多々あることも事実です。

 

しかし、死との距離感がここマラウイでは身近すぎるのか、スタッフ達(特に看護師とか準看みたいな人)の意識が低すぎる。

 

もちろんしっかりしている人もいて、僕の活動をサポートしてくれます。

 

2週間活動してみて思ったこと。。

 

まずは患者を知ろうよ。

 

ってことです。

 

血液検査なんかほとんど出来ないから、ALB(栄養状態の指標)がわかりません。

 

糖尿病の患者といっても、血糖値しか測れないのでほんとかどうかは定かじゃありません。

 

患者の状態を知るには、

 

1、身長

 

2、体重

 

3、BMI

 

4、MUAC(腕周りの太さ)

 

あとは食事が出来ているのか、そんなことしか情報は取れないんです。

 

たまに血圧も測ってますが、すべての患者に行われているわけではないみたいです。

 

しかし、男性、女性、妊婦、子供の4病棟ある中で、しっかりとこれら4つが記録されている病棟はありません。

 

「この人にはHPD(High Protein Diet)食が必要だ」

 

とか

 

「この人は糖尿病なんだみてくれ、そしてアドバイスを頼む」

 

って言われても、そもそも患者の状態をしっかり把握していないのが現実です。

 

「まずはBMIを調べようか?」

 

僕は決まってそう答えるようにしています。

 

と、ここまでは僕の主観。

 

当然マラウイの人達の立場も考えないといけませんね。

 

彼、彼女らがいうには

 

1、身長計がない、もしくは壊れている

 

2、体重計はかろうじてあるが、患者によっては衰弱していたり、骨折その他のため立つことができない人もいる

 

3、身長、体重が測れても計算機がないのでBMIの計算ができない。

 

などなど、理由はあるようです。

 

そこで、1と3の問題を解決するためメジャーとBMIの表を作りました↓

 

 

 

これでベッドに寝たままの患者の身長も測れます(もちろん多少の誤差はありますが、測らないよりはマシ)。

 

BMIの表は身長140~190cm、BMI18~35まで対応しており、身長と体重がわかればBMIがわかるように作ってあります。

 

ちなみにBMI18以下はUNICEFのものをもともと使っていたので必要ないみたい。

 

 

メジャーはカレンダーの裏に定規で1cmずつ目盛りをつけて、つなぎ合わせたもの。

 

 

それじゃ弱いのでセロテープを巻いて補強。

 

 

BMIの表も同じくセロテープで補強してあります。

 

 

ラミネートの機械はJICAの提供であるのですが肝心のシートがない。

 

 

理由は高いから。

 

 

ラミネートできないならあるもので補強しようよ!

 

 

って言って作ったら「Phili(僕のマラウイネーム)は何でも作れるんだな」って。

 

 

いや、モノ作りならマラウイアンの方が断然上だけど。。

 

 

器用な作業はどうやら日本人の方が上みたいです。

 

 

今度モノ作り講座もやる兆しがあります。

 

 

あと2の問題解決のため、カーペンターに体重計に乗るサイズの小さめな椅子を注文しています。

 

これで患者が座って体重を測れるでしょう。

 

とにかく患者の状態を把握しないと食事や栄養、治療だって何していいかわからないんですよ。。

 

食事してるかどうかは僕が自分の目で確かめつつ、そこらへんの暇そうな看護師を連れて行って一緒に確認したりしてます。

 

そのうち僕がいなくても患者の様子をみてくれる看護師が少しずつ増えてほしいと思っています。

 

まずはしっかりと取れるデータだけでも取る!!

 

ここにひとつ焦点を当てていこうと思います。

 

もちろん外来患者も同じ問題かかえているのでそっちもアプローチしています。

 

という感じでキッチン、病棟、外来といろんな部署に出入りしているため忙しそうにみえますが、やってることはいたって単純なことなので何も疲れないし、休むときは休んでいます。

 

同僚とのおしゃべりも大切なコミュニケーションですからね。

 

悩みは多々ありますが、やりがいはそれ以上にあります。

 

3歩進んで2歩下がる感じの結果しかでませんが、気長にいろいろ試していこうと思います。

 

そして、いつも帰るときは遺体安置室へ行って死者を弔います。

 

ただ、なんとなく。

 

救えるなら救いたい。

 

ただ、それだけ。

 

 

~今回のレシピ~

目標設定は大切、それと同じくらい自分の位置を知ることも大切。

 

24/05/2013

結婚するときが来ました

ザンジバル編では多くの方々にお読みいただき、ありがとうございました

 

日本に帰国してからも、アフリカの大地を忘れたことはありません

 

熱気に包まれる市場や

 

いらない物まで売りつけようとする商売人

 

ジャンボ!で友達になれるフレンドリーさ

 

マラウイから帰国した時も「絶対にアフリカへ帰る」と誓った

 

それが前回はタンザニアザンジバルへと叶った

 

たった1ヶ月だけど、濃厚な1ヶ月だった

 

さてさて、それは置いといて

 

この度、11月11日に僕は結婚しました

 

苗字変わりました

 

佐藤になります

 

だた、公式には佐藤ですが、仕事上、その他プライベートではいつも通りでいきたいと思います。

 

僕を知る人は「あいつが落ち着く日が来るとは、、」

 

と、思うかもしれませんが、、

 

全然落ち着いていません

 

これからも変化が続いていくと思います

 

僕の結婚は、普通ではなく

 

すでに2人の子供がいます

 

血は繋がってないけど、家族です

 

子育てこそ、人生最大の冒険

 

別に自分の血を分けた子じゃなくても、子育てはできる

 

そこに僕のこだわりはないので、目の前の子供達を精一杯の愛情で育てていくのみ

 

これから大変になると思います

 

今までは自分の時間は、仕事、遊び、休息に使っていましたが、

 

これからは、家族、妻への時間も増える

 

僕には24時間しかありません

 

仕事はこれまで以上に頑張りたい

 

だけど、家族の時間は絶対に確保したい

 

子供達は成長すれば黙っていても親元を離れていくのだから

 

せめて今のうちはたくさん遊んで思い出作ってあげたい

 

うまくいくことばかりじゃないけど

 

家族でアフリカやその他、海外の地を踏むときは近い

 

自分の中で、来年の今日はアフリカにいる

 

そう思ってこれからを過ごしていく

 

僕たち家族は

 

やっぱり普通ではないみたい

 

今までお世話になった方々、これからもよろしくお願いします

 

そして、これまで以上に経験を積んで、発信していきますので、どうか読んでみてください

 

近々、マラウイ写真展をやる計画があります

 

札幌ですけど

 

どうぞお楽しみに

 

Asante :)

 

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